誰かが何かを言ったとき、自分の感覚と合わなければ「それはないよ~」
そう断じてしまうこともたびたびあるでしょう。
しかし、その主張は簡単なのでしょうか?
一つ一つ考えていきましょう。
何かの主張は命題と呼ばれます。
このエントリに即して言うと「お化けはいない」というのが命題です。
高校数学で習ったと思います。
命題を証明するのが難しければ、対偶を証明するのだ。なぜなら命題とその対偶は同義であるから。
ちょっと昔を思い出して、「お化けはいない」の対偶を考えましょう。
対偶を導き出すには「逆」をとって「裏」をとればいいのでした。
逆をとってみましょう。
「お化けはいない」、逆をとると「この世にいないものは、お化け」
少し日本語が変ですが、ま、通じます。
さらにこの裏を取ることで対偶が出てきます。
「この世にいないものは、お化け」、これの裏を取ると「この世にいるものは、お化けではない」。
なるほど
「お化けはいない」の対偶が「この世にいるものは、お化けではない」であり同義である、と。
つまり、「お化けはいない」と主張をしている人は、「この世にいるものは、お化けではない」と主張していう事になります。
ここまでくると、相当無理がある主張だと納得いただけると思います。
「お化けはいない」と主張している人は、この世の中のすべてを知り尽くして、全てを、お化けではない、と確認したと主張しているのですから。
ちょっとググると、2017/09/01のニュースでアマゾンで381種の新種が発見されたというニュースが出てきました。
すべて、、、ねぇ。
地球上だけでも、これだけ新しい発見がされているのに。。。すべて。
「○○は、ない」という主張は一般に証明が難しいです。
フェルマーの最終定理も同様です。
「○○は、ない」と主張しているとき、本当に根拠があるのか、少し考えてみた方が良いようです。
多くの場合、自分の考えの至らなさや知識不足でそういってしまうように思うのです。