使いたいなら使えばいいじゃない、という話です。
----------------(‘ω’ っ )3
突き放しているわけではありません。
ものには使いようがあるというだけです。
大人が三輪車に乗っているのも、幼児が大型バイクに乗っているのも、乗り物のパフォーマンスを発揮できません。
ロボアドも、適切な用法を守った使い方が望ましいと思うのですね。
仕様を決めている人たちに話を聞いたわけでもありませんが。
私が理解しているロボアドに合っている人は「少額で、米国ETFのドル=コスト投資法を選択する人」です。「投資に時間を割きたくない人」です。
(だから、自分で投資信託の積み立てをするのであれば、それはそれでいいのではないかと思います。むしろ知識があるのであればそちらがベターでは?)
私は、特に「少額で」の部分を強調します。
なぜなら、投資対象の金融商品である米国産のETFは、少額でのドル=コスト投資法を実践するには適していないからです。
単価が高いのですね。
----------------(‘ω’ っ )3
この記事を私が書こうと思ったのには理由があります。
ネットで、「ロボアドを使うな。なぜなら手数料がかかるからだ」という趣旨の記事でした。
主旨自体は正論です。
特に長期での積み立てですと、常に必ずかかる費用は低い方が良い。
ですが、その代替案には納得がいきませんでした。
「人に面倒ごとを押し付けると手数料がかかるのは当たり前。自分で米国ETFを買おう」
うーん、少額での定額積み立てを、米国ETFで、自力で、できるんですかね?
為替の手数料やETF購入代金も含まれているそうですよ?
毎月、数十万円をインデックス投資に回すことができ、リバランスも自分で行うことができ、2019年6月初旬現在の世界的な株安にも平常心を保ち積み立て的に購入を続けることができる人は、確かに、投資一任契約を結ぶ必要がないように思えます。
逆に言えば、毎月一万円を積み立てていこう、という人は使ってもいいのでは?
使わないのであれば、米国ETFを毎月積み立て、という投資選択肢がなくなりますから。
(繰り返しになりますが、
「投資信託で頑張る」という方は別にロボアドを使わなくてもよいように思います。投資信託で自力でポートフォリオを作るのもリバランスをするのも楽しいものです。私が読んだ記事では「自分で米国ETFを購入しよう」という代案になっていたのが気になりました。)
「自分でやろう」を徹底するのであれば
ETFや投資信託の組成・運用も、人に面倒ごとを押し付けて分散投資をしていますから、自分で株式や公社債に分散投資せよ、となりませんか?
証券会社を使っているのも売買手数料を取られます。自分で証券会社を作ってしまいましょう。
という感じで際限がなくなります。
結構な暴論ですよね?
「自分で証券会社を作るのであれば、手数料を払って利用した方がいいじゃないか!」
私もそう思います。
ロボアドは悪くて、ETFや投資信託の組成は良い、というのであればその線引きはどこにあるのでしょうか?
結局は、投資する人が感じるメリットとの兼ね合い・バランスです。
それは人によって違うはずです。
ロボアドへの投資を薦めるわけではありませんが、ロボアドを使った方がいい人は、かなりの割合でいるように思います。
ロボアドを使うなという主張の根拠が「手数料が高いから」であり、その代案が「自分でやろう」なのであれば、費用と収益(投資の場合期待値)のバランスという観点が欠如しているように思えます。
移動平均線200日を超えたら買うなど、スポットなら理解できます。
毎月の積み立てができる人は少ないように思います。
また
株安時期に積み立てをやめたくなる気持ちは理解できますが、やめた方がいいんじゃないかなぁ?と思います。
資産を積み立てている時期なのであれば、買い時だからです。
早くから始めた方はそれなりの金額になっているので「1%の手数料が重い」と感じるようです。
投資信託でも1%取られるものはザラにあります。投資信託も金額の絶対値が大きくなると同じ不安・不満を感じると思います。
(念のため楽天証券で調べたところ、2643件中606件が管理費用1%未満、販売手数料が別途かかるものがあることを考えると1%未満のものはもっと少ないようです。ロボアドの場合、投資一任契約の1%とETF管理費用が掛かります。どうとらえるかは人によると思います)
「投資信託の成績は良くても、結局、ファンド保有者の質の低さに引っ張られて、ファンドの運用はうまく回らなくなってきます。」スリムさんが手数料をまた引き下げましたが、それを支えるのは利用者側の正しい使い方=長期保有が前提
— ton (@ton960) 2019年6月3日
投信は、投資信託とファンド保有者の合作 https://t.co/DhfRgigIRD
尚、スリムさんの先進国株式インデックスは、ついに信託報酬が0.1%を切ったようです(PDF注意)
マジかよ。
楽天証券さんで、買い付け手数料無料のETFがあります。上記投資信託と同じ感じかなぁ?と思うものがあります。
iSコアMSCI先進国株(1657) 企業情報 | マーケット情報 | 楽天証券
信託報酬が0.19%だそうです。
ありゃ?
日本のETFは出来高が低く流動性が低いです。知識がある方は、投資信託でいいんじゃないですかね?
というわけで、
米国ETFで少額の積み立てをしていくのであればロボアドは選択肢になりうると思います。
その際は株安のときに放り出したり積み立てをやめるのではなく、資産形成時にはむしろ買い時だという点を理解することが大切です。
一方で、日本では低コストな投資信託も、それをサポートする税制度(積み立てNISAやIDECO)もあります。
投資にかけることができるコストを勘案しつつ、自分に合った選択肢を検討するのがよろしいかと思います。
ではでは
?