ビジネス書を斜め読みしていると、たまに私が「わが意を得たり」と思うこともありまして。
人を説得するときに結論から話せ、ってのを鵜呑みにしちゃだめですよ、
てのが今回のお話です。
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どなたがどの本で仰っていた言葉かはわかりません、忘れました。
しかし、常々、お客様を誘導・説得するときに外堀から埋めていくような話をしていた私からすると、冒頭の話はストーンをふに落ちるのです。
○○は▽▽すべきです
これだと、大概、「あーそれは無理だね。」で終わりです。
もう少し親切な方だと理由までつけてくれますが、結論ありきの話ですと、多くの場合、その理由すら後付けで無理やりつけるものです。
誰でもわかっている人はわかっています。
理由なんていくらでもつけることができるんです。
それの具体例は、株価ニュースを聞くといい。特にその理由を聞くと良い。
上がれば懸念されていた悪材料がすでに織り込み済みだったといわれますし、下がれば悪材料を探してそれを理由にするんです。
理由なんていくらでもつけられます。
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で、ですね。
私がお客様を誘導するときの話です。
もちろん理由は作れる、ということを知っていますので、どうにかそれをクリアする工夫をするわけです。
全然違うところから、話をはじめ相手に同意を求める。
最初は、人間として当たり前、経営者としてもしくは社会人として当たり前のところから入り、徐々に、現状の社会情勢などもう少し見解がわかるところに進めていき、それらの集合としての結論として、「じゃぁ、こうした方がいいですよね?」
と、持っていくのです。
「そうですね」としか言えない状態を頑張って作り出すのですね。
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忙しい上司に、事情が分かっているプロジェクトの定期進捗報告を行う場合、結論から入らないのはそれこそイケていません。
まずは、通常通りか異常事態が起こったのかを提示報告する。異常事態の場合主要因を簡潔に述べ、詳細を解決案、上司にしてほしい事があれば迅速に連絡する。
一方で、どこでもいつでも、結論から話してしまうというのはよろしくない場合があるんです。
多くの方は「結論から話せ」という話を妄信しています。
こちらで書きました。結局は使いどころが大事だと思います、という話。
それはここでもあてはまります。
結論から話すべきか、外堀から埋めていくべきか。
それを判断する思考力と、それを実現する実行力を磨いていきましょう。
結論から話すかどうか、その判断力が大事であると躾ける人ではなく
結論から話せとだけ躾ける人の場合、結構ズルい人が多いんじゃないかな?と思います。
話を聞いた自分の判断の間違えを、ある程度話し手に転嫁できる逃げ道を用意しているからです。
どうしてその結論に至ったのか、理由を聞かない人は、割と距離を置いた方がいいと思います。
結論だけなら、偉い人も凡人も、たまたま同じ結論に至ることはあるからです。
違いは、思考の深さ・理由、です。
ではでは
?