東洋経済とかダイヤモンドとか。
週刊誌も読むことは読むんですが、買うほどではないので図書館で一気に借りて、興味のあるものだけ流し読みをしていたりします。
最近興味深かったのが、三か月ほど前のもので日経平均の予想です。
23000円が一種の目安になっており、いつそこまで回復するのかが実質的なテーマになっていました。
ま、全部、外れ。
今回はそのあたりを考えていきます。
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こちらでも書いたんですが、何らかの予測それ自体が、それを見た人によって実現を後押しされたりその逆もあったりと、結果に影響を与えることは確かにあると思うんです。
もちろん冒頭の経済予測の話は「専門家と言えど経済予測は難しい」という教訓でしかないと考えます。
その一方で、暇な大金持ちが「ほほう、23000円台回復は年末だと?こいつらの予想を裏切って恥をかかせてやる。買って買って買いまくるんじゃい」と、行動すると株価は実際に上がるわけです。
投資関連の読みものであった話。
ある大金持ちがテクニカル分析のスペシャリストを雇いました、と。
彼は予測します「ここが底です」
大金持ちは念を押します「君は、ここが底だと主張するんだね?」
答えます「はい、そうです。ここが底です。」
大金持ちはおもむろに、その銘柄の売り注文を大量に出しました。「残念だね、底じゃなかった」
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話を変えます。
あるYOUTUBER、かなりの頻度で見ている方の番組がありまして。その方によると中国では大学進学率が高く、大卒の価値が下がっていると。それで量子力学を学んだ人が就職できず、「量子力学占い」なんてものをやっているそうです。
思わず「その占い、やってみたい」というコメントを書くと他の方に返信をもらいました。ハイゼンベルクの不確定性原理の観点からの返信です。
(ハイゼンベルクの不確定性原理については、解説してあるリンクを張っておきます。Heisenberg's Quantum Mechanics (Japanese)
観測という行為が結果を変えてしまう、正確な観測はできないという話しです)
その方と私では少々考え方が違っていましたので私見を返信しておきました。
「量子力学占いが本当にあるとして、結果を占われる側に教えたら結果が変わってしまう(例えば事故が起こる結果が出ればそれを知らされた人は回避しようとするだろう。それにより未来は変わる)。
なので、占う側は詐欺だと言われたくないので曖昧な結論しか話せない」
実際は、結果を教えてもらえなかったとしても、教えてもらえなかった事それ自体が行動とその後の結果に影響を与えると考えられます。
なので、どちらにしても量子力学占いを行う人は結果を教えない事を含め、結果に影響を与えることはできない、やった時は結果が変わり得る時という結論になります。
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というわけで、未来予測は予測すること自体が結果に影響を与えうる行為です。
あなたが未来予測をして結果を正確に予測したとしても、それは予測しようとした時点の状況をもとにした結果です。その結果をあなたが知った後の結果は状況が変わっているのでわかりません。
「自分が予測したという行動も踏まえた予測をすればいいんじゃない?」
それをやると、無限の入れ子構造が始まってしまいます。
(上記ができるのであれば、その「予測した結果を踏まえた予測」を知った後の結果はまた状況が変わっているので、「「予測した結果を踏まえた予測」を自分が予測した結果を踏まえた予測」をする必要があり、そうなると、「「予測した結果を踏まえた予測」を自分が予測した結果を踏まえた予測」を知った後の結果はまた状況が変わっているので、、、、、)
(わかりますよね?)
(状況A1で未来B1が見えたけれどそのB1を見て何らかの行動を起こせば状況がA2へ変わるので未来もB2に変わる。B1はB2と同じかもしれないし、そうでないかもしれない。
一見、現実は状況A1の状態で、未来を見通す時のみに状況A2を前提にする事ができるのであれば解決しそうだが、やはり未来を見通した瞬間、行動しない事を含めた何らかの行動が状況を変化させるので、未来が変わる。)
(これで分からなければ、私はこれ以上説明できません)
どちらにしても、正確な未来予測はできないという事で。
確実な未来予測は、自分が未来を作る事らしいです。戦略論の観点から言うと、教科書レベルで及第点。そこにも不確実性は存在しますが、小さいところが大きくなろうとするとどこかでバクチを打たざるを得ません。必然に見えるのは後付け。
ではでは。
?