リスクマネジメントというと大仰に聞こえますが、みんなやってる簡単な話です。
段取りをつける時に「○○が起こるかもしれないから、こう準備しておこう」
これです。
それを行うときにいざこざが起こる事があります。
「そんなことまでする必要が無い」「いや、これは必要な措置だ」「最初から失敗を前提にするなんて、ネガティブな奴め」
これらがなぜ起こるのかを書いていきます。
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ESも大事ですがCSも大事で、株主はもちろん大事なので、判断力と決断力と実行力が大事という結論になるかと。
— ton960 (@ton960) 2020年7月5日
勢い増す「物言う社員」 軽視・無視はリスクに:日本経済新聞 https://t.co/lYvIxRh4DT
結論としては、上記が私の考えるいざこざの原因です。
説明します。
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ツイートでは社員重視というのは考慮すべき事項の一つなのでそれだけでは駄目である、という話しです。判断力が大事、と。
過去記事は、分散も選択と集中も、どちらも時と場合によって大事な考え方なので、今どちらをどれだけ優先すべきか、その判断力こそが重要だという話しです。
一般に、AとBどちらが大事か?という手あかのついた内容の質問があれば、おそらくどちらも大事で。重要なのは状況に応じてどちらを実行できるかどうかという点だと思うのです。
つまり、AとBどちらが大事か?という質問はナンセンスで、「今は」AとBどちらが「どのくらい」大事か?という質問であるはずだと考えます。
行けるというときには選択と集中で賭ける時があるでしょうし、リスク分散が有効な時もあるでしょう。そして未来は確実に不確実なので「その時に下した結論が正しかったかどうか」は結果が出ないと判断できません。それ以前に力があれば自身の決定を正解にしてしまう事もできます。
冒頭のリスクマネジメントにおいても同様です。
「かもしれない」を全く行わないと保険に加入せず自動車運転するようなものです。危ないどころの騒ぎではありません。
過剰であれば、自動車に乗らないこと、何かを実行しない事こそが最適解となり、じり貧への道をたどります。
「どういう問題が考えられ、起こりうるそして対処しなければいけない問題はどれで、どの程度の事前準備が必要なのか」の合意が大前提となるはずです。
それらの共通認識・同意があって、初めて「では次に、どういう対処を取るのか?」という話しに進むことができます。
その次の段階でも「どれだけのコストをかけるのか」という点で揉めることがありますが、そもそもの「この事件がどのくらいの確率で起き、起きるとどのくらいの損害が出る」という点に合意があれば揉めないと思うのですね。
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少し毛色の違う話しです。
冒頭でこういう言葉を書きました。
「最初から失敗を前提にするなんて、ネガティブな奴め」
「起こりうる失敗を前提として対処を予め考えないでどうするのか、治療より予防である」と私は思うので全く同意できないのです。
このセリフ、実際にお客様とのやり取りで言われた事なんです。
が、この人の心情を考えるに、どうやらこういう事のようです。
「何か起こればその時点で考えればよい、それが臨機応変な対応というものだ。あらかじめグダグダ決めずとも柔軟性がある私なら対処できる」
これは、自信過剰だと私は思うのです。
実際、こまごまとした仕事を片っ端から片付けていく様は気持ちがいいものです。
ですが、それが仕事として価値を生み出しているかというと、そうでもないと考えます。そんな一瞬で解決できるような問題は他の人に任せるべきですし、そもそも発生しない手立てを考えるべきです。
つまり、事前準備をせず問題が起きないような工夫もしないのは怠惰の極み。これが私の考えです。
自動車の運転であっても、事故を起こしてから考えるのではなく、事故を起こさないために啓蒙活動をしたり、事故を起こさない訓練をするわけで。
自動車運転で考えると、臨機応変とかその場で考えるなんて言っている人の幼稚さが理解できると思われます。
尚、こちらのお客様はその契約を最後に「何かあればお声がけください」とだけ伝えました。不思議なことに、その後彼らが私にアクセスをとってきても、ことごとく私の予定は埋まっているのです。
間が悪いですね。
何も含むところはない寄り道の独り言のですが、変な相手と仕事しないでいられる環境って大事だと思いますよ。
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リスクマネジメントには、何に対してどれだけ対処するのかという合意が必要。
考えなくてはいけないものもあるし、考えなくていい部分もあります。
ですが、臨機応変やその場で判断できるということを常日ごろから言っている人は、長期的な観点、根源的な対処を行う姿勢に欠けると考えます。
ではでは
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