かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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ポジティブっぽい、とポジティブ、の話

ポジティブなことについて書きます。

世の中、ポジティブだと楽しいらしいです。

 

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何かをしようとするときに、「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう」と思い悩む人がいます。

私もそのタイプです。

一般的にネガティブ思考といわれます。

 

が、私はそうは思いません。

この時点では、私はその人がネガティブかポジティブか判定できません。

いや、「思い悩む」状況まで来るとネガティブなのかな?

 

どこでどう区別をつけているのかを説明します。

 

確率的に妥当に起こりうる事故を想起するのはネガティブではありません。

むしろ、リスクマネジメントの観点からはプラスであり強みだといっていい。

なぜなら、抽出された問題点に対して、対策を取ることができるからです。

 

人間、何かをしようとしたときに、「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう」という考えが思い浮かぶのは当然なのですね。

(そんな考えが出てこない。0だというのはポジティブというより、別の観点の特性を持っている気がします)

それを、

あえて見ないふりをして、準備をしないで行動する。(してしまう)事故が起こったときに、その時になって悩むが多くの場合手の施しようがない

・予想されうることに対して、確率と損害額を出せるのであれば期待値を出し、それなりの対応を取ったうえで行動する

 

このように表現して比較をすると、「あらかじめ失敗をイメージする奴はネガティブだ」と主張する方であっても、どちらがあるべき姿なのか、迷うと思うのです。

 

自動車を買って、任意保険に入らないというのは、なかなか無謀ですよね?

私が言わんとするところは、それと同じことなんです。

 

ここで

「じゃぁ、いつも、南海トラフが起きたらどうしようとか、考えておかねばならないのか」

と鼻息を荒くする人がいます。

全く観点がずれています。

多分、ひざを突き合わせて話をしたところで、会話になりません。

おそらく、この「ポジティブか、ネガティブか」というテーマじゃなくても、です。

人間色々いるので、そちらはそちらでやって下さい。

 

ポジティブとは、思い浮かぶ、起こるかもしれない事故の可能性に対して経済的に事前の準備をして行動に移すことであり、

ネガティブとは、思い浮かぶ、起こるかもしれない事故の可能性に恐怖し、行動しないことだと思います。

 

ポジティブな人は

「○○があるかもしれない。□□するとなんとかなるので、やろう

ネガティブな人は

「○○があるかもしれない。だから、やらない

 

だから、行動にうまく結びつける、対処すべき事故の取捨選択の能力と具体的な対処の準備が肝だと思います。

対処すべき状況を把握すること、それに対し準備すること、両者をできるだけ低コストで行う。

上記にかかるコストが低ければ低いほど、多くの準備ができるので成功確率が上がります。色々な観点から事故が起きても傷は浅くて済みます

上記にかかるコストが低ければ低いほど、行動に移すまでの時間が少なくて済みます

 

事故の可能性を頭から排除する人は、うまくいったり、いかなかったりすると思います。

うまくいったときは武勇伝となります。

豪放磊落な、ガッハッハという感じの。難しいこと考えずにドーンといけばいいのよ、わはは、という感じの。

しかし、私はその人が継続して成功し続けるとは思いません。

それは、この成功が「たまたま」であり、多くの場合その偶然性に気づいていないように思うからです。

そうなると、今後もリスクを無視した行動をとり続け、致命的な事故に巻き込まれるように思うのです。(というか、そういう事故を起こしてます)

その際に、こういう人は自分で責任を取りません。

取ったとしても辞表や退職届を書くだけで、後始末は残された人がするのです。

責任を感じているのなら、まだ質がいい方で、「なぜ事前に指摘してくれなかったんだ」と逆切れする人がほとんどです。

ポジティブな人は世の中楽しいらしいですが、ポジティブの定義にもよるでしょう。

上記の人がポジティブだというのであれば、そりゃ、世の中楽しくて当然です。

やりたいことだけやって、もしもの時の備えをせず。手に負えなくなったら逃げればいい。

これは無責任なだけでポジティブではありません。

これはポジティブっぽいだけで、ポジティブなのではありません。

 

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ポジティブかネガティブかの判定でこういう話がよく例に出されます。

あなたの目の前に「半分水が入ったコップ」を想像してください。

どういう感想を持ちますか?

というものです。

 

まだある、と思うのか、もう半分しかない、と思うのか。

 

定説では、まだ半分もあると考える人はポジティブ、逆はネガティブ。

定説を批判すれば独創的だとは思いませんが、私の考えは定説通りではありません。

状況によって、変わる、です。

砂漠のど真ん中で、見渡す限り砂。昼間は灼熱、夜は寒い。

助かる見通しがない中で、コップ半分の水がどこまで役に立つのか。

生きる希望捨て元気を出すなと言っているのではありません。この状況下で「まだ半分もある」と判断するとすれば判断力が落ちています。

逆に

すぐそこに冷蔵庫があり、買い置きのお茶がある。

コップには半分の水がある。その状況下では「どう思うか」判断すること自体が有益な質問ではありません。しばらく持つならそのままでいいし、足りないと思うのであれば汲めばいいだけです。

 

と、理屈を並べても、世の中には相手がいるので、相手が持ち上げてくれるようにふるまうのが良いらしいです。

教科書通りの答えを聞きたい場合もあります。

つまらん、ですが、そういう人に上記の考えを伝えても理解できません。 

ton96o.hatenablog.com

自分の正解を相手に求めており、新しい正解を求めてない人って結構いると思います。 

 

 

ではでは。

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