かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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言語化の価値

人間って結構感覚が優れた生き物で、モヤンとした雰囲気って肌で感じ取ってるんですよね、みんな。

だから、何かカッチリとした言葉がでてくると

「そうそう、それだよ」とか、「私も思ってた」とか。

口が悪い人だと「そんなの当然ですよね、当たり前ですよね」と、言語化した人の価値を下げようとしたりします。

その人全員が全員「本当はそんなことまで考えが至っていなかったのに、知っていたかのように振舞っている」とは思いません。

割合がどのくらいかはケースバイケースでしょうが、本当に「言語化はできていなかったけれど、既知のナレッジとして知っていた」という事はあるように思います。

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昔の偉い人はこんなことを言ったようです。

「言葉に置き換えると、言葉にしかできない部分しか目を向けられなくなる。全体をとらえるのが大事なのだ」

うーん、それっぽい。一面の真理だとも思います。

 

では、言語化に価値はないのかというと、まったくそうは思いません。

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世の中は複雑ですべてを言葉で言い表せられるものではない、確かにそうです。

では、何も考えずにすべてを受け入れるというのは、中国の思想家をやっていく分にはよろしかろうと思うのですが、日本のビジネスマンとしては疑問符が付くところです。

 

それがなぜかというと、日本のビジネスマンは言葉でコミュニケーションを行い、仕事を進めていくからです。思想家からすると随分と俗な話かもしれませんが、これもまた一面の真実です。

「明日の午前九時に御社に伺います」と言えばそうなるわけで、飛び込み営業がふらりと見込客の家に伺って会ってくれるわけは、、、なかなかありません。

そういうものだと受け入れる精神的タフネスは飛び込み営業の人には必須でしょうが、それでも言語化はした方が良い。

言語化をするとノウハウを残すことができます。

このノウハウでも言語化が可能なものとできないものに分かれはしますが、やらないよりもやったほうが良いでしょう。顧客の対応はこうやると良さそうだ、アポのとり方はこうした方がよさそうだ。文字に起こさなくとも心に刻むはずです。(これがSECIモデルでいうところの内面化で形式知暗黙知になる、体で覚えたという事になるのだと考えます)

そうすることで効率化されます。なぜ効率化されるかというと、勝ちパターンを再現することができるからです。

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ということは、特に組織で働く場合、言語化するという能力は必須になります。

それによりメンバー全員に情報を広めることができるからです。

言葉にできないものは広めようがありません。

言葉にすると具体的でハッキリしたものになります。

先述した「全体をとらえる」というのは悟ったようでカッコ良さそうですが、現場で役には立ちません。

 

言葉にするからこそ、議論の俎上に乗るわけです。

なんとなくわかってます、で済まされるのは組織でそういうポジションを確立した(してしまった?)人だけです。

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だからだと思うんですけども。

 

モヤモヤすると、それを紙に書きだすと良い、って聞きませんか?

実際やってみたんですが、私は効果を実感できず。

でも、そういうノウハウだけはよく聞くんです。これだけ耳にするのですから効果がある人はいるんでしょう。多分。

 

効果がある人は、紙に書き出してみるとモヤモヤと悩んでいる対象が思ったより簡潔でシンプルなことに驚くのではないでしょうか?

漠然としたものは把握できない、できないからずんずん大きくなっていく。

でも、言葉にしてしまうと具体的で鮮明なものになるから、対象それ自体を把握でき、不要に恐れたり侮ったりすることが無くなる。

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言語化の価値は、対象そのものをすべて表すことはできないという限界はあれど、具体的に認識することができることにありそうです。

 

ではでは。

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