かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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リーダーシップについての盲信

「熱い」と言われる人がいてエネルギッシュな人がいます。
恐らく就職や転職において「リーダーシップがある・ありそう」という評価を受けるような人物です。

それが真実なのか、バイアスにかかっていないのか?

今回は、多様な人間がいる中で、リーダーシップはどうあるべきかを考えます。

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まず、リーダーシップなのですが、今回の記事では「ある目的を達成するために方向性を示しその達成速度を加速させるための資質・仕組み」と定義付けます。

例えば、会社のノルマを達成するために課長は喚くし、定期テストで良い点を取れない子供の為にママは金切り声を上げるのですね。

上記例は決して「上手いリーターシップ」と言えないでしょうが、現実にある一つの例ではあるでしょう。
上記で上手いリーダーシップを発揮するなら、課長はそれぞれの部下の特性を見極め仕事を適正に合わせて配分するし、その果実の分配を上手くやる事でしょう。さらに他者とは勿論、他の課との競争にも勝てるようにチームとして動けるよう工夫するでしょう。
受験生を持つ両親であれば、お子さんが小さいころから何のための勉強か?どうしてそれが必要か?などを納得させるでしょう。
どちらもモチベーション管理がリーダーシップにおける大きな課題の一つでしょうが、自発的に維持向上してくれる仕組みや下ごしらえ・準備をしておく事こそが「上手い」やり方だと思われます。

目の前の現状に不満をもって、感情的にピーピー喚くだけでは何も解決はしない、と。

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話は変わります。

スラムダンクという漫画、ご存じの方が多いでしょう。主人公のバスケットボール素人が高校入学を機にバスケ部に入り、ライバルとともに成長していくというスポーツマンガです。

その中に、ゴリ(赤城)というキャプテンがいます。主人公が一年生でゴリが三年生。ゴリはキャプテンです。
彼は非常にバスケが上手く練習熱心です。ところがその高校はバスケが強い所ではなく、ゴリが一年生の時、彼一人が熱くなって空回りしてしまいます。

しかし、三年生になった漫画の本編中では、才能を持つチームメイトに囲まれて生き生きと自身の才能を発揮できます。それはリーダーシップも含めてです。

いい話です。いいマンガです。

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では、これですべてが解決なのかというと、そうではありません。

リーダーシップという点から過去のゴリの言動を見て見ましょう。先ほど書いた通り、彼一人だけ高い目標に向かい、ストイックに頑張って空回りしていました。

マンガを読んでいる側からすると、既にゴリに共感しているので「やる気ねー奴らだ」「ゴリ、可哀そう」と思っても不思議ではありません。しかし、現実目線で自分がその状況下にいることを想像して下さい。ゴリについて行ける人がどれだけいるでしょうか?むしろ「そこまで頑張りたくない(頑張れない、とは言わない)」という人が多いと思われます。

だから、同じ性質のリーダーシップが同じであっても、時と場合によっては害になると思われるのですね。

三年生のゴリは一年生のゴリより成長はしているでしょう。ですが多分、この記事で問題にしているリーダーシップの「性質」には変化はない、と。

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この辺りのリーダーシップやモチベーション管理の難しい所は、人間関係が絡んでくる点だと考えます。
ある人が言うなら従うけれど、別の奴が言うなら、うん、確かに言ってることは正論だね、でも、気に食わない。そんなことは往々にしてあります。

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ton96o.hatenablog.com

先日の記事では、リーダーシップも機械に任せてしまえ、と書きました。
それは、今回のゴリの件でなんとなくイメージしていただけたのでは?と思います。

・その人や団体において適切な目標設定ができる
・その人や団体において適切なモチベーション管理ができる
・それらの行動において人間関係が介在しないので誰かが傷つくこともない

上記記事でも書きましたが、対象が自分一人の場合、機械によるモチベーション管理は特に効果を発揮すると考えます。

後は、いるべき場所にいるだけ、それだけが問題になるのではないかと思われます。

所謂「熱い」人だけがリーダーではないんじゃないですかねぇ?

ではでは。

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