かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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現実的な非中央集権を支える下地について考えた

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今回はこちらのツイートを取り上げたいと思います。

念のために申し上げておきますが、この技術や機能について、何か申し上げたいわけではありません。

他の方のツイートを引用するのはちょっとお行儀が悪いかもしれませんが、ご容赦いただきたく。

 

さて、

GITHUBというプログラムソースコードを保管できるサービスがあります。

基本仮想通貨関連、仮想通貨を含めたDAppsはそちらにソースがあげられます。

ですので、有識者はプログラムのチェックをいつでも行うことができます。

この、有識者は」という点が問題だと私は思っています。

 

先日ICOを改善したDAICOいうものがありまして、それで資金調達をしようとしたプロジェクトがあったのですが、プログラムに意図的な不備があり、DAICOとしての機能を満たしていないものでした。

具体的には、

ICOの問題点として、モノができていない状態で資金調達ができてしまうので、開発陣のやる気が落ちる。これは人間として当然、なので、プロジェクトの進捗具合に応じて資金を引き出せるようにしよう、それがDAICOです。

ですが、肝心のプログラムにそのような機能がなく、いつでも引き出せる状態だった、というのが事件の概要です。

つまりは、このプロジェクトは、「DAICOに準拠しているよ、だからプロダクトを作る意思があるよ」という宣伝効果をもって、詐欺(と言ってもいいと思います)を働いていたのですね。

で、それはGITHUBにあげられているプログラムを見ればわかるものではあったけれども、見なければわからないものであったこと、それが問題だと思うのです。

 

今後もGITHUBにあげられるプログラムは多くなるでしょう、しかし、それをチェックするには基準以上の知識が必要となります。

また、仕様がわかっていなければ謎コードが発生することもさもありなん。

 

冒頭のツイートの方ですが、非常に親切にアドレスを提示してくださっています。

ですが。プログラムから遠い方が、これをもって確認し、裏付けをとることは相当難しいように思うのです。

 

今後、本格的な非中央集権化を標榜するのであれば、そこに参加する人たちの能力は高められなければなりません。プログラムの知識やITリテラシーは必須です。

正直私はそこまで皆が勉強できると思っていません。

それは現実的に、普段の生活にプログラムが関係ない方がそちらの勉強を別途行うのは無理があるように思うのです。

例えば、早朝から買い出しに出かけて仕込みをして夜遅くまで頑張る八百屋さん。家に帰ったら子どもと遊び、仕事をするだけでなく、家族の事も気にかけます。普段の生活で手一杯なわけです。そんな人に「プログラムを勉強せよ」と言い放つのはあまりにも情が無いように思えます。

 

やはり、理想的な非中央集権は成り立たないと思います。

あるとすればハブ&スポーク型

可能な限り分散化されたそれぞれの専門家に、利用者がつくという形です。

報酬を受けてプログラムの監査や情報の提示を行うことになる専門家もいるでしょう。

 

昨今、仮想通貨取引所に関連して既存の証券会社などが進出しようとしてきています。

そこで重要となるのが教育コンテンツです。

情報を理解している専門家への、情報開設のインセンティブになると、私は考えています。

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