Cryptoeconomicsという言葉があります。
トークンエコノミーとの関係性から考える cryptoeconomics · m0t0k1ch1st0ry
詳細はありませんでしたが
上記引用記事ではそもそも
日本の Blockchain 界隈では「トークンエコノミー」という言葉をよく見かけるような気がしますよね。一方、世界に目を向けてみると、「token economy」という言葉を見かけない代わりに、似たような響きの「cryptoeconomics」という言葉をよく見かけます。
という事で、まずは「日本であまり使われていないCryptoeconomicsという言葉を知ってくださいね」という事らしいのです。
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自分の過去記事を検索しました。
「cryptoeconomics」で一件。
Consensus, Casper and Cryptoeconomics in 15 minutes or less
の紹介。
「クリプトエコノミクス」で0件。
何とも寂しい結果でした。
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上記記事によると、「トークンエコノミー」はクリプトエコノミクスから派生した具体例であり、一つのモノの見方、経済の在り方だそうです。
トークンエコノミーはクリプトエコノミクスに含まれる関係だという事です。
世界で話題にされているのは、より範囲が大きく抽象化された概念である「クリプトエコノミクス」だそうです。
まとめておいた方が良さそうなのでまとめます。
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というようなことを少しずつ書き進めて居たらですね。
2018/08/06、続きがリリースされました。
あーあ。
仕方がないので、こちらの記事を読んでの感想文という体を取りまして、記事を書き進めることにします。
ご覧になる方は、暗号経済学について私の考えは未熟だ、という事を念頭においてくさい。
さて。
私の理解によりますと、エコノミクスが世の中の資源最適化を図る学問だとすれば、クリプトエコノミクスは、エコノミクスの中の一部であり、暗号学に基づいた価値の移転媒介物を単位とする資源最適化を図る学問だと理解しました。
なので、クリプトエコノミクスはエコノミクスに含まれますし、誤解を恐れずいうのであれば、クリプト(暗号技術)は、そこで使われる単位を成立させるために利用される手段となります。
茶色い犬という言葉は犬という言葉を限定しています。犬の一部が茶色の犬です。
クリプトエコノミクスはエコノミクスを限定しています。エコノミクスの一部がクリプトエコノミクスだと思うのです。
逆に言えば、
仮想通貨という概念で、微細な価値を認識できるようになりました。また、今まで価値としてとらえなかったものをとらえられるようになりました。なので、エコノミクスが現在の社会を対象にするのであればクリプトエコノミクスを念頭に置いたものでなければならないはずです。
上記で資源最適化と書きました。良く書いていることですが「良い仕組みとは、参加者めいめいが自分が得をする行動をとることで全体がうまく回るもの」言ってしまえば「部分最適の結果が全体最適になる事」です。
その一つの具体例がPoWです。
全体の整合性を図るセキュリティを満たすために、それ自体は意味のない演算処理を行います。BTCというシステム全体のセキュリティを維持するためにこの演算処理は行わなければならない。
しかしタダで行ってくれる人はいない。
だから価値のあるもの銘柄としてのBTC(=ビットコインの価値の総和)の一部を報酬として渡すように設計した。
この設計をしたことが資源最適化であり、エコノミクスの部分ではないかと思います。
仮想通貨を報酬としてもらったというよりは、価値を分配されたとか、BTCというシステム内での自分の割合が変わった、という方が正しいかもしれません。
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では、クリプトの部分はどう絡んでくるのかというと、私の解釈では、価値の移転媒介物の形成に当たり必要になります。
仮想通貨には署名などに暗号技術が使われています。
通貨(通価?)であるためには偽造等の不正をされてはいけません。それを防止し、仮想通貨が通貨足り得る土台を成すのが暗号技術なのだと思います。
逆に、それを成すのであれば、使うのは暗号技術でなくともいいと思うのです。耐量子なんて言葉がありますが、量子コンピューターで現在の暗号技術が破られるときが来ればどうなるでしょうか?別のエコノミクスが立ち上がるのでしょうか?
なので、クリプトエコノミクスはエコノミクスに含まれますし、誤解を恐れずいうのであれば、クリプト(暗号技術)は、そこで使われる単位を成立させるために利用される手段となります。
こちらは先ほど私が書いた文章です。
「そこで使われる単位」は、この場合仮想通貨です。
現状、暗号技術をもとにしたプログラムが、「疑いようがないもの」「信用できるもの」として、その世界の単位である仮想通貨を作り出します。
価値の移転媒介物の創出に当たり、国を信頼するのではなく、プログラム(決まり事)を信頼するようになった世界が仮想通貨の世界なのだと思います。
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なので、BTCの世界、ETHの世界、はたまた(ないですが)私の仮想通貨の世界があって、そこにおける価値は何を持って価値とするのか、どういう立ち居振る舞いを良しとするのかを自由にデザインできます。
現在の社会は、歴史という時の経過とそれぞれの国の多様性を経て、「課題はあるけど何とか回る」姿になっているようです。
課題はあっても、先人たちの苦労を軽く見ることは私はできません
課題はあるのは事実ですし、まだ誰も知らない世界もあるでしょう。
それを仮想通貨という「(新しい)価値の見方」の道具を用いて、世界を設計していくのがクリプトエコノミクスなのだと思うのです。
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ここで、再度、注意をしておかなくてはなりません。
クリプトエコノミクスはエコノミクスに包含される。逆に言えば、既存のエコノミクスはクリプトエコノミクスを包み込む必要がある点です。
これは対象とする世界の違いです。
クリプトエコノミクスが、自分の世界をデザインする事なのであれば、それは現状の社会の中で行われます。
エコノミクスは現状の社会をその対象としますので、必然的にクリプトエコノミクスを含む必要があるのです。
その境界線が面白い勉強対象になりそうです。
具体的には、FIATペッグのstableCoinやCBDC、中央集権型取引所があげられるでしょうか。
クリプトエコノミクスによってデザインされた仕組みは、既存の社会との境界線も含めて考えるといいのかなぁと思います。
仮想通貨で国の税金を納めることはできなさそうですし。
補足も書きました
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