かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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真の価値に一般人が近づくことを考えた

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仮想通貨の値動きとそれに対する言及を見ていて興味深く思い、今回は新しいものに対する人の動きを考えてみたいと思います。

どのように一般人が物の真の価値に近づいていくか、です。

 

神様に何度もご登場願うのも心苦しいのですが。まぁ、神様がいるとして。

物の価値を的確に測ったとします。

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それが真ん中の線です。

折れ線は一般人の総意としての、物に対する価値です。

折れ線は最初は緩やかに、そして上下します。

その上下幅はだんだん短くなり、真の価値に近づきます。

上下のサイクルも短くなります。

 

何もない場合はこれがスタンダードなモデルかなぁ、と考えました。

では、物の価値自体が上がっている場合、仮想通貨でいえば開発が進んでいる場合ですね。

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直線と折れ線の意味合いは同じです。

おそらく、上下の幅は、だんだん狭まってくると考えられますが、それは物の価値が変動しないときよりも上振れすると考えます。

上昇トレンドの時は、物の価値自体が上がっているので行き過ぎるし、

下降トレンドの時は、物の価値自体が上がっているので下げ止まる。

逆説的に、折れ線グラフのプロットから最小二乗法などで物の価値の直線を導き出すことができます。

 

これが曲線と直線を組み合わせるとはるかにややこしい話になるのでモデル図はもう書きません。

ですが、何も影響がなければ、一般人の総意としての物に対する価値は真の価値に近づくように思えるのです。

 

なにも影響がなければ。

 

人の判断材料は世の中にあふれています。ニュースかもしれないし、雑誌かもしれないし、WEB情報かもしれないし、信頼のおける人かもしれない。噂かもしれない。

そしてそれらを受け入れ、自分の意見であるかのようにふるまい、時には自説として披露します。

みんな、あまり「真の価値」に興味はないのです。

そこに興味がある人は、いわゆる研究者です。

 

一般人は

ものを知っている人、最新情報にも詳しい人と思われたいという見栄があったり

実際にビジネスにしたいと狙うハンターであったり

対象のものを利用して広告や何かを行う人であったり

します。

 

そうなると、上記の研究者は

上振れしているときには「いや、もっと下だろう」というでしょうし、

下振れしているときは「いや、もっと価値がある」というでしょう。

 

しかし、それ以外の人はそうはならないようで、私のような一般人の気持ちに寄り添って商売をしている方は、

上振れしているときは「あなたの判断は正しい、こういう理由で価値が上がる」と宣伝してさらなる上振れを作ることもあるでしょうし、

下振れしているときには「あなたの判断は正しい、こういう理由で価値はもっと下である」とこちらの気持ちに寄り添ってくださる方もいます。

 

どちらが良い悪いではなく、ビジネスなので、その目的に沿った合目的で合理的な行動だと思います。

問題なのは我々一般人が、本当の価値を見極めようとする努力を放棄して他人に流されることだと思われます。

いつでしたか、年末年始にかけて、どなたかが「誰も信じるな!」と、とてもやさしいツイートをされていました。

私にはとても書けない優しい言葉です。

 

真の価値に一般人が近づくためには独立独歩の精神が必要です。

ある程度のコストを払うことも受け入れなければなりません。

そう考えると、私は、私のような一般人が真の価値に興味がないのも実に合理的な気がするのです。

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