ちょっとした興味で計算してみました。
複利。
多くの方がご存知ですね。
100円を5%で運用すると、105円になる。
それを複利で5%で運用すると、110.25円になる。
利息からも利息が生まれるので、思ったより多くのお金が儲かるという仕組みです。
SLと略されることがあるソーシャルレンディングです。
多いのが、一万円から投資可能。源泉徴収あり、というものです。
それはそれで十分小口から投資可能になっているのでありがたいことです。
源泉徴収をされるのも致し方ないところです。
しかし、そういうものだ、と流してしまうのではなく、
それがない場合とある場合、どのように変わるのかを知っておくのは悪くないかな?と思います。
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SLだとしても非常に高い利回り10%という商品が継続的に提供されたとします。
最低投資額は1万円です。
元手は100万円です。
一年投資をすると110万円になりますね。
そこから利益の大体20%をひかれて、108万円が残ります。
それをさらに同じ商品に投資をすると、118.8万円がかえってきます。
利益は「118.8-108=10.8」そこから源泉徴収を20%されて残りは116.64万円となります。
100に純粋に1.1を二回かけると121になるので、116.64と比較すると結構違います。
さらには、ここでもう一つ問題があります。
最低投資可能額の問題です。
116.64万円のこったわけですが、これをすべて商品に投資できるかというと違うのですね。
最低投資額が1万円だからです。
なので、3年目は(116.64ではなく)116万円が127.6万円になり、源泉徴収後は125.92万円(11.6×0.8=9.28、もともとの116.64+9.28=125.92万円)
これを繰り返していくとですね。
10年たつとどうなるのか。
単純な複利の計算ですと、259.37万円(少数二位で切り捨て)となります。
上記の、最低投資額と源泉徴収を考慮し、税金の還付を考えない状況で計算をすると最終的に215.37万円(少数二位で切り捨て)となるのですね。
10年で44.01万円。結構違うと思うのです。
ちゃちゃっと計算してみると、純粋な複利でいうと10年で100万円が215.37万円になる利率は大体7.8%です。
おや。10%という暴利だったのに。
かなりのリスクを取ったのに。
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というわけで、複利の恩恵をきっちり受けるには
・最低購入額は小さい方がいい(もしくは元手が相当に大きい)
・源泉徴収は還付手続きはもちろん、それを再投資しなければまずいことになる
という話でした。
ではでは。
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