かんがえる、かがんでいる人

考えたことをまとめます。

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クリカンはルパンの声優さんである話

真偽は、思っているより「あいまい」だという話をします。

 

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クリカンというのは栗田貫一(くりたかんいち)さんのことです。

栗田貫一 - Wikipedia

現在、ルパン三世の声を担当しています。

 

現在、です。

 

上記WIKI記事にもある通り、昔は別の方がされていたのですね。

ですが(世代の影響は大きくあるでしょうが)ルパン三世の声は、少なくとも私の中では、クリカンなのです。

 

栗田貫一さんは物まねタレントとして活躍していて、その時の愛称がクリカンでした。

その、物まねレパートリーの一つがルパン三世だったのです。

それが、あまりにも似ていたので、前任者の体調が悪くなった時に代役になったのですね。

表題で栗田貫一でなくクリカンとしたのは、物まね芸能人の栗田貫一、というニュアンスです。

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話を変えます。

 

かなり有名な話なのでご存じの方もいると思います。

ある国で、有名ブランドの偽物が作られました。

ブランドは、流通量が多かったり安く売られていたりするとその価値が下がりますので、質屋やバイヤーなど、多くの方がその真贋に労力を割きました。

多くの偽物は駆逐されていったのですが、どうしても見抜けない程、精巧な品質のものを作る工場があったのです。

そのブランドの本家本元がとった行動は、その工場を買収する、というものでした。

それだけの品質を作る事ができるのであれば、正規製品の製造を任せても大丈夫であると判断したのでしょうし、見分けがつかないのであれば区別する必要もないし余分なコストを払う必要が無かったのかもしれません。

これはこれで経営判断として合理的です。

 

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話を変えます。

 

国民的アニメ、サザエさん

声優さんが変わりました。

サザエさん|アニメ歴代声優一覧 | アニメイトタイムズ

グーグルで一番最初に出てきたものをチェックしたのですが、今回代わった方がどなたかはわかりませんでした。

サザエさん 50年の歴史 | サザエさん - 公式ホームページ

オフィシャルによると、50年も続いているとの事。そりゃ、声優さんも代わりますね。

 

同様に、国民的アニメ、ドラえもん

こちらもある時を境に大きく声優さんが変更されました。

ドラえもん、新声優陣にバトンタッチし10周年…もっとも若いのはジャイアン | レスポンス(Response.jp)

2005年に代わったそうです。

一般に、人に物心がつくのが3歳くらいとすると、2002年生まれの人は、2019年現在17歳・高校生であり、それ以前のドラえもん関連の声は、本物ではないのでしょう。

ネットから情報がすぐに入手できる現在では、大山信代さんのドラえもんは、いつでも聞ける「歴史」なのだと思います。

彼ら彼女らにとっては、きっと、新声優陣が本物なのではないでしょうか?

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バンドワゴン効果というものがあるらしいです。

バンドワゴン効果 - Wikipedia

人間の性として、判断力よりも、流れに身を任せ時には判官びいきになる。

 

私たちにとっての正解は、主観的にそして雰囲気の影響を受けて決められるものであって、客観的なものは持ちえないのだと思います。

 

だから、

ある人にとって、ルパンの声はクリカンではないし、ブランド物のニセモノを作っていた工場で作られたものはそのブランドを冠するにふさわしくないし、ドラえもんの声は大山信代さんなのです。

そして、

別の人にとって、ルパンの声はクリカン以外考えられないし、ブランド物のニセモノを作っていた工場で作られたものであれブランド元が認めたのであればそのブランドを冠するにふさわしい技術力を持っているし、ドラえもんの声は大山信代さんではないのです。

 

意見が違うと、真剣な場面ではけんかになります。

 

そのため、正解の基準が作られます。

それは客観的で言語化できることが多いもので、例えば「現在の状況を正として判断する」というものになります。

それに即するのであれば、ルパンの声はクリカンだし、ニセモノを作っていたとはいえその工場は素晴らしい技術を持っていると評価されるべきであるし、ドラえもんの声は水田わさびさんなのです。

この、正解を決める基準が明示されておらず、また、文章化できない(しない)ものが常識なのだと思います。

そして、その常識を含めた正解の基準は、基準が作られる時の有力者たちが「このあたりが落としどころだろう」と考える程度のところに落ち着きます。

客観性を多少施した主観なのですね。

 

だから、正解の基準は自分で作って、バイアスに注意しつつ正解は自分で判断するだとか。自分が正解だと思うものを正解にするために、基準を作る必要があるのだよなぁ、と思った次第です。

基準を作ると、バンドワゴン効果に代表されるバイアスに左右されずらいので便利です。

 

逆に言えば、私たちの常識も他人の価値観や都合である事が多いようです。

集団の中ではそれを前提として行動した方が効率的であるため、それが悪意(法律的な意味にあらず)無く押し付けられることがあります。

それを「しつけ」というらしいです。

これはこれで、効率的な仕組みではあるので、良いとも悪いとも思いません。

ただ、誰かの常識に乗っかっていると楽ですが都合のいいように動かされていることは意識しておいて損が無いように思います。

 

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ちなみに、私にとっての正解は、

ドラえもんは大山信代です。

サザエさんは見ていないので判断できません。

偽物を作っていた工場の技術力は高くても、贋作を作っていた時点で道徳心に欠けるので一緒に何かをしたくありません。ブランド本家が認めた技術力だけは確かなんだろうなぁと思います。

ルパンの声は、クリカンです。

 

私の中では、物まねをしていたクリカンの声が、ルパンの声として正解です。

 

正解なんて、あいまいなものでしょう?

 

ではでは。

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