良い、初心者用会計の本を見つけました。
「経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本」といいいます。
会計を学びたいけど、簿記3級のテキストを見て、無性に腹が立った。
そんな人にお勧めです。
経理とか、会計とか。
なんだか難しいなぁ、と思ってる方、多いと思うのです。
確かに会計学では難しく(厳密に)考えます。
でもそれは、専門用語が多いからで、前提知識がないままその門を叩けば、そりゃびっくりします。
例えば、
あなたが仕事を10年しているとすれば、きっとその道の専門用語、前提知識は当たり前のように使うと思うのです。
長い言葉は略してみたりなんかして。
それで私のような素人が「え?なんですか、それ?」とか言ったりすると、同僚と顔を見合わせて、(あぁ、これは通じないんだ、説明しなくちゃな)と目で語ったりするわけです。
怖いのは最初だけ、面倒なのは最初だけなのですね。
慣性の法則は、物体のみではなく、行動に対しても働くように思います。
その会計の世界に対して私はこう言う記事を書きました。
何度も紹介しているので、またこれかよ、と思っている方もいると思います。
記事で私は仕訳を使わず、図形で貸借対照表をつくり、損益計算書を作り、その流れを説明しました。借方・貸方の概念を単なる左右の別ではなく本質的に説明しました。
今までこういう説明をしてきたのです。
でも、これでわかってくださる人がいるとともに、どうしても理解はできるけれど腑に落ちない人がいるという現実を目の当たりにしてきました。
きっと、私の「ストックとは?フローとは?」のような記事だと概念的な話から始まるのでイメージがつかないし、簿記のテキストだと仕訳から始まるから「なんだよ、んもう、こんちくしょー」となるのですよね。
「経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本」は違います。
営業の新人社員を主人公に
1)財務会計の理解を進めます
2)管理会計について学びます
3)財務会計と税務会計の違いを学びます(軽くですよ、軽く!)
4)キャッシュ・フローを説明します
5)会計を例にPDCAを説明します
この本では主人公が営業で受注をするところから話が始まります。
売上がどういうものなのか、
会社内部で数字を扱う利用するとはどういうことなのか、
税金を支払うとはどういうことなのか、
現金は会社にとってどういう意味を持つのか、
理由を数値で考える事の意義は。
類書は確かにあります。
しかしこの本は読みやすく、また、会計的にも丁寧に説明していると思います。
一つ、輩出利益に関しては疑問を感じました。
本書では人材育成に対する部門の評価としての輩出利益が例示されています。これは、優秀な人材を育てて、他部門に移動または昇進させたことによっておこる、将来の部門収益悪化に対する措置だそうです。
ですが、
今までその人材がいたことで、その部門は利益を上げていたはずなのです。さらに利益を上げるというのはどうなのでしょう?
私にはピンときませんでした。
結局は会社内部で使う資料の判断なので、「ここはA君が出たから今年は売り上げが減ったね」で済むのであれば使わないのでしょう。
それ以外の部分は楽しく読めました。
読んだ後、もう一度この記事を見て ↓ の言葉を見て、ニヤリとしてください。
LOVE cannot be measured.
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