なるほど、AIを利用した対話型混雑緩和を考えていましたが、トークンでやるのですか。金持ちの勝ちじゃん!?急病人の事など言及されていない。
— ton (@ton960) March 28, 2018
米自動車メーカーのフォード、独自トークン交換で交通渋滞解消、特許を出願 https://t.co/7Lv5LIrLNV via @Cointelegraph
一週間ほど前のニュースです。
「米自動車メーカーのフォードは、仮想通貨のトークンを交換して交通の流れを促進する車両間通信装置に関する特許を出願」だそうで、急いでいるときはトークンを払えばスイスイいけるそうでして。
過去記事「自動運転を例に新技術が社会に与える影響を考えた」の中で、
>私は、自動運転に関して、このような未来を想像しています。
>「交通渋滞のない世界」
>これが実現されるためには、個々の自動車が会話し、
>交渉し、時には商談することで経路の交通量を
>最適化する必要があると考えています。
>つまり、個々の自動車が「あそこの道がすいている!いっけー!!」
>という判断をしたら、他の車も同じように情報を処理しており、
>結果、渋滞。というのはナンセンスだと考えているのです。
>
と書きました。
「個々のAIの交渉」としたのは、急病人などの緊急事態が発生した場合の事を想定しているんです。
上記のニュースの特許ですと、そこは想定されていませんよね。
金持ちと重病人、どちらを優先するのか?という話になると思うのです。
一方で、興味深いのが、AIが世論を反映することになるだろうという考えです。
AIには、AIが出した結論に対して、正誤の教育をする必要があります。
AIの外部環境は一定でないのだから、常にその教育は必要です。
ある時、重病人を早めに送る判断をして他の車はその車を先に行かせる対応をした、それを正とするか、誤とするかを教育するんです。
上記の例で、間違っているとする人はいないでしょうが、では、
「救急車に乗っている人が、近所では有名な何でもないのにやたら救急車を呼ぶ人で、その人が病院に先につくようにAIは処理をしたが、結果としてやはり異状はなかった」
なんて場合はいかがでしょう?
「国賓が来ていて、何か月も前からその道は通行止めになっていることがわかっていた。病人もそこまで、一刻を争うような状態ではない」
そんな場合はいかがでしょう?一刻を争うような状態ってどんな状態でしょう?
AIを教育するのはだれになると思いますか?
誰かにお任せするのは、責任の放棄です。ズルいですよ。
世論を作る一人であるあなたが、やはりそのAIの判断を正とするか誤とするのか決めるのが筋だと思うのです。
声の大きい人に流される人がいる?そうでしょう。
でも、世論ってそういうものでしょう?
他人に絶対的な正義を求めて、自分が判断する立場になればそれを放棄するのはおかしい。
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