amazonではそちらを利用した、読み放題というプランがありまして、私はそちらを利用しています。
ビジネス書も漫画も、雑誌も読めるようです。お試しプランもあるみたいです。
私は非常に満足しています。
そちらで、バーナード嬢曰く。というという漫画を読みました。
この漫画は、主人公の女子高生(バーナード嬢、略して、ド嬢)が、読書はあんまり好きではないけれど、読書家に見られたい。そんな見栄からいろいろな著作に挑戦するも挫折を繰り返すというギャグマンガです。
ド嬢はもともと読書嫌いなので、じっくり腰を落ち着けて読むのではなく、楽に知識や教養や、そういう文化人であるというポジションを手に入れようと企みますがうまくいきません。
一方で、ド嬢のそういうアティチュードから本質的な、みんなが思っていたけれど言えなかった言葉が出てきています。
結構面白いですよ。
私が読んだ編は、一刊の6冊目(6話目)、グレッグイーガンについての感想でした。
この人、病院でプログラマーをしており、SFを書くにあたっての知識に造詣が深い、と思われる方です。
ド嬢は、ガチの読書家に問います
「グレッグイーガン読んでるけど、何が書いてあるかわからないところだらけだよ!」
読書家は、彼女を慰めます
「実は、皆、結構よくわからないまま読んでいる」
さらに、続けます
「グレッグイーガン自身、よくわかっていないんじゃないか、という仮説を立てたことがある」と。
彼女は量子力学を持ち出して、観測者(読者)によって観測(読まれる)されることによって多重世界が生じる、と、「同じ本でも、解釈は読み手の数だけある」ということを難しく語ります。
これ自体はあっていますが、「グレッグイーガン自身、よくわかっていないんじゃないか」という仮説は彼に対して失礼です。
この漫画の読書家さんは「自分が理解できないのは、情報の送り手と受け手で不均衡が生じていることだが、常に情報が均衡しているという絶対法則が存在していたら?」と、無理がある前提を置いて話を進めているからです。
実際問題、大人であれば理解できる文章が、小学校低学年に読み解くことは難しいということはあり、それは書き手が内容を理解していないというよりは、読み手である小学生が成熟していないことに原因がありそうです。
もちろん、書き手としては小学生に読まれると想定していれば、彼ら彼女らにもわかる文体で解説できる方が技量が上でしょう。
つまり、グレッグイーガンを理解できないのは、まず、自分の知識不足・理解力不足を疑うのが健全だと思うのです。
ここで仮想通貨に話は飛びます。
仮想通貨それ自体がプログラムなので、プログラマーもしくはそれに対して知見がある方が、今の仮想通貨の主要なインフルエンサーなのかな?と考えています。
仮想通貨はプログラムという意味合いでまず知識が必要だと認識され、枯れた技術の組み合わせとはいえそれ自体は新しいものなのだから、ブロックチェーン(やDLT)をどのように扱うのかというそれ自体の知識の必要性が認識されたはずです。
そして、まず最初に明らかにメリットのある使途として国際送金があるので、その関連で国際送金に関連する知識が必要なのだな、経済学も必要なのかもしれないぞ、となったように思えます。
下って2017年、仮想通貨元年。そこからは投資の知識、テクニカル・ファンダメンタル。金融工学は、多分まだ適用するに至ってません。BS式っていっても「バランスシートが…何?」と言われかねません。伊藤の公式もくそもないでしょう。
投資関連から派生して会計、現状ではたぶんミクロマクロ含めた経済学(但し、偏りは感じる。素直にリソースの最適配分という観点で利用すればいいと思うが)
最近だと法学、経営学、宗教学(?)、哲学(これは多分重要で、何のためにやるのかという芯の部分がなければ長期的に成功できるはずがないと思います。学問としての哲学でなくとも、自分の哲学はあった方が良い)そして既存ビジネス環境との境目の理解。さらにユースケースが増えれば各分野での業務運用知識。
仮想通貨は知るべき前提条件が多すぎ、尚且つ、技術分野での情報が目まぐるしく変わります。既存金融機関が参入を目指し、また、官の規制もかまびすしく、何が何を意味するのかまで追いきれません。2018年以降、ビジネス分野での応用が行われればそのニュースもチェックできているのかどうなのか。
あるブログ様で「当ブログは初心者向けなので正確性を犠牲にしているところがあります」という但し書き気を見たのですが、なんだか怪しく。
上記、ド嬢マンガに出てくる読書家さんと同じく「実はわかってないんじゃないか?説」を立てそうになりました。
では、この広範な仮想通貨の世界では全体を俯瞰することは不可能なのでしょうか?
私は何とかできるのではないかと思います。
それには、「わかっていることをアウトプットしてくれる人」の存在とその人が「わかっている部分とわからない部分を明示してくれている」という条件が必要だと思います。
それらを組み合わせることで、俯瞰するための基礎知識は何とかなりそうですし、それが(本当に)身についたのであれば後はニュースに応じて、アップデートするだけです。
歴史は繰り返すと言います。
現状を、ドットコムバブルとなぞらえる方も多数いらっしゃいます。
ニュースだけでなく、過去を調べるのもいいかもしれませんね。
そうなると俄然意味を持ってくるのが解説者の存在です。
解説者が一人で運営できないであろうことは上記の通りです。
解説者という役割はどうやら解説者集団・グループ、となりそうです。
プロの集まりが、寄せ集めになるか、有機的な一つとなるかは、お互いが「自分は○○については知見を持っているがそれ以外は素人なのだ」と、他の人をリスペクトする姿勢が大前提となるように思えます。
みんな「雰囲気で」仮想通貨を買っていらっしゃるかもしれません。
今後は今まで以上にDYORは大事になりますし、自分で判断できるための知識も必要になると思われます。
確かに、投資を、価格を理解するためには、雰囲気を理解するのも重要です、
本当です。
ですが、大資本が動くと、大勢の小資本の雰囲気はかき消されてしまいます。
DYORの前提、土台が、基礎知識になると思うのです。
その土台を仕入れるために、信頼のおける解説者が必要になるように思えます。
ton96o.hatenablog.com
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